2006/10/07(土)ONE~輝く季節へ~ 感想

知人から借りたONE~輝く季節へ~のOVAを見終わったのでとりあえず忘れないうちに感想などを。

ストーリー全体の感想

このアニメ通しての主題がまったくはっきりしません。ただただ幻想的としか言い表すことができません。

これを借りた原作を知らない知人がよくわからないというのも納得です。原作を知っている私が見ればそれなりに理解できると期待して見たのですが結果から言うと「よくわからなかった」としか言いようがありません。

作り手側はこのアニメを通して視聴者側に何を伝えたいのでしょうか?私には理解できませんでした。原作を知っている人は原作との違いに戸惑った上、ストーリーが理解できないため、苦行という意味合いが原作を知らない人よりも強くなると思われます。

以下、細かいところ。

時間軸

原作におけるどの時間軸にあたるストーリーなのかが最後まで不明瞭でした。主人公が消えてしまう前、消えてしまっている間、帰ってきた後のどの話かがよく解りません。

原作との相違点

……原作の設定を壊しまくりです。
浩平(主人公)がフルートを吹いていたり、ピアノやバイオリンを弾いていたりしています。原作では一応軽音楽部所属だったけど、何か楽器を弾いているようなシーンはなかったはず。

極めつけは浩平が突然えいえんの世界に旅立ってしまうところ。いや、みさおのことを思い出してしまったことが引き金となったというのはまぁいいのですが、突然すぎです。
原作ではヒロイン達と新たな約束をすることで、その誓いを果たす為に戻ってくるのですがこのままではえいえんの世界に旅立ってしまったまま戻ってくることができませんよ。上記のようなOVA独自設定などは気に入りませんが、まぁ認めてもいいでしょう。
でも、このストーリー上で一番大事だと思われる部分をないがしろにするのってどうなんでしょう?